日本酒の自宅放置熟成の技術
私はお酒が大好きです。このブログで見知りの方で酒席をご一緒したことのある方は少ないので、お分かりいただかないかもしれませんが実は日本酒が大好きで、ウレシクなるとすぐに度を過ごして後悔します。イロイロと。
外呑みももちろんすきなのですが、最近は晩酌が良くなってきました。夕餉のおかずで呑むのはしあわせな気分です。
ところでいま凝っているのは、日本酒を自宅で放置熟成することです。
「自宅で放置熟成」とはなにをどうするかというと、杜氏が精魂傾けて醸し、心ある販売店さんが神経使って流通させて、廉くない金額を払って買ってきた日本酒を、シロートが弄くってみよう、あわよくば美味しい&好みの味にしてみたい!という大胆なあそびです。一名、バクチ酒。
実際には、買ってきた酒を上手に保存して古酒(もしくは古酒に近く)にしようというのが基本線ですが、一番面倒な温度管理は“放置”。手をかけません。そんかわりに放置しておいても大丈夫なような銘柄はなんだろうかとか、どこにおいとくのがいいかとか、どれくらい放置していたらいいのかとかをイロイロと試行錯誤しています。バクチのバクチたる所以です。
まあ、本代と酒代の健全なバランスを維持するために安酒買ってきて美味くして呑めたら好都合という卑しい目論見もないではないんですが。
でもねぇ。私を含めて酒飲みは概して意地汚くて短気ですからそれほど長期間待てない。古酒という尊称が似合う程の期間を待つことはとても難しい。だから栓開けちゃう。こうなってくると、要するに買ってきたときよりも味が変化していればいいや。それも不味い変化は困るけどとりあえず変わっていればイイや、ってな料簡なんです。
そんなわけで、放置熟成というキーワードに反応される方どうかあなたの“放置熟成の技術”を教えてください。
どんなお酒(具体的な名称でもキーワードでも構いません)を
家の中のどこで
どんな風に
放置しておられますか。
そして、どんな結果が得られているでしょうか。
バクチをリスクを減らして、少しでも歩留まりを良くしたいのです。「簡単だ」と伝え聞いてマデラ化を目指したのですが、4合ビン4本。全滅したのが本日確認されました。(TT)
古本お休み処 ダイバー(探求者)訪問
今日は午後から休暇をとった。
久しぶりに有楽町の三よしhttp://www.h5.dion.ne.jp/~miyoshi/でランチにして、その後に退屈男さん(それにしてもこのひとはよく歩くよく読んでよく知っている。たいしたものだ)のblog、退屈男と本と街http://taikutujin.exblog.jp/で拝見して、気になっていた「古本お休み処 ダイバー」へいってみようと目算していたのだが。
小雨が降り始めたとこを三よしに辿りついてみると、1時チョイ過ぎでもう「支度中」の札が。くそぅ。とはいえ座るのにもお金がかかる界隈でボンヤリもしていられないので、すきっ腹抱えて神保町へ。
皆さんのブログの記述が親切なので、迷わずにたどり着く。
う〜ん。
見てくれは古本屋然とした古本屋を見慣れているので少々奇妙に見えます。手書き看板がまた微妙な雰囲気で。
中身の本棚はもっと奇妙。というか個人の蔵書そのもの。ご主人の旧蔵書が主体らしいことは予備知識として知ってはいましたが、これほどの内容とは思いませんでした。強いて言えばブーザンゴの棚に雰囲気似ています。しかもラインアップがヘン。
ブーザンゴは仏文中心で割りにまとまっていますが、ダイバーは興味の系統が6系統ぐらいある。私の本の興味は大体3系統程度だから、ここのご主人は私の倍くらいヘンな人ということになります。
勘定のときにご主人にそう申し上げたら、「なんです、そりゃ」といって笑いながら頭をツルリとなでる仕草のカッコいいことよ。
ああ、また目上の人につまらなくて失礼なコトいっちゃったよ。後悔。
求めましたのは
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価格は適価で、と申し上げておきましょう。
その後、白山通りを浦島太郎の気分で歩き、夕方に家内と落ち合って一緒に帰宅。地元で食事して、家で二人でゆっくり「ローマの休日」を観て。
今日はそんな結婚記念日。
家内と往来座さんへ。
家内と都内で落ち合って、池袋の古書往来座さんへ。
ユリイカのラブクラフト特集を買う。家にある分はページが抜けて使いにくい。
ご店主と少々話す。
池袋から目白にかけてのあたりにも「不忍ブックストリートマップ」のような歩くことを前提にした地図があればいいと思う。谷根千に比べると店舗の密度がやや低いのと、まあレンジの取り方が問題か。
なければつくればいいのだろうけど。ああ自縄自縛。
その後で筋向かいのカレー屋で夕食。
不忍ブックストリート、ブーザンゴ〜寅や
三崎坂の上での用事を済ませてからブーザンゴへ。きょうは腹の立つことはない。
ブーザンゴ、久しぶりだ。ご店主に「先日はお疲れ様でした」と声を掛けられたのがくすぐったいようなウレシイような。
ドリンクはウイルキンソンのジンジャーエール。生姜っぽいのがなんともいえぬ。400円。興味範囲の本があったので一冊買う。
ご店主に相談事少々。ついでに並びの居酒屋「寅や」のコトを尋ねる。
気にはなっているんですが行ったことないです、とのこと。うん、ご店主はアカチョーチンって感じじゃないもんなぁ。
思い切って行って見るか。ブーザンゴを出て右に曲がって45歩で寅や。開店早々でお客は私だけのようです。
店切り回しているのはオヤジだけかな。生ビールたのんで壁の短冊にらんで、枝豆/谷中しょうが/牛すじを頼みました。この順番で出てくるかと思ったんだけど、ちょいと目算違い。枝豆が茹で置きじゃなくてその場で茹でてくれるんだねこれが。いつものなのかなぁ?今日最初の客だからかなぁ?だから枝豆来る前にビールが空いちゃった。
目算違いといえば、うれしかったのがお通しで出たカブの炊いたの。こう一個丸々をカブの葉刻んだのと炊いて、汁張った椀に入れて出してくれた、これがウマいんだ!
牛すじも結構でしたね。仕事したモノがうまいのはいいことですよ。
いけないのはビールの後で頼んだお酒。これだけが、ねぇ。いわゆる悪い意味でフツーのお酒。でも茹でたての塩の利いた枝豆に合うんだ。
しかも勘定がやすい。
差し引きすると、私にとってはとってもいい店。
なので、みんな行くな。
不忍ブックストリート、小糠雨。
またもや腹の立つことがあったので、暗くなった不忍ブックストリートを歩く、歩く。
オヨヨ書林の均一棚で興味の本を見つけたので、腹立ち少々紛れる。店から出てきたブロンドの美人(ポニーテイル!しかもメガネっ娘だ)を見送って、もう少々紛れる。店内チェック。噂の犀でごっそり買ったという晶文社本は見当たらず。オヨヨ書林の均一棚はいつ来ても買うものがあるのでウレシイ。また少々紛れる。
店を出て、不忍通りを下る。
不忍ブックストリートというキーワードを私は大いに気に入っている。谷根千とも不忍通り沿い、ともニュアンスの異なるこの言葉。あんまり粗雑に使って欲しくない。例えば「不忍ブックストリートにある美容院」って表現なんかオカシクないかい?「不忍ブックストリートマップに載っている美容院」というのは許容できるけど、ねぇ。本とも散歩ともイマイチ結びつかない言葉や文脈で使うのはどうも引っかかる。イマドキでいう違和感ってヤツよ。
ま、あたしがハギシリしたって、片思いだけどね。などと考えていて往来堂を通り過ぎてしまった。腹立ち、ぶり返す。
ブーザンゴは意識していたけど今日は休み。ついでに団子坂下で明日開店と聞く「焼鳥 今井」の場所を確認。プレオープンというか関係者招待日なのだろう、皆さん幸せそうにして鶏を齧っていた。いい感じの店。でも、いわゆる通人で常時満員になるんんだろうなぁ。多分、私には縁がない。くそぅ。腹立ちますますぶり返す。
よみせ通りのリカーショップのだやで買い物。酒ではなくて酒の肴。ここの若旦那は私がかなり気にしているお人の一人。もちろん先方は私のことなんざ、ご存じないですよ。チョイとだけ会話しました。ちょいとだけ。
そのあと、古書ほうろうへ。皆さんに一礼。皆さんなにやら忙しそうなのでこちらも棚チェックに専念。このたびで一番うれしかったのは、関係の方々と知り合えたことだよなぁ。
稲垣書店の棚を拝観。おおスゲエ。実見して凄さが判ったような気がします。「モンローのような女」のポスターがいいなぁ。(どんなにいい感じかというとこちらの古書ほうろうのウェブの記事の中の写真を。おみ足がちらりと見えていますhttp://www.yanesen.net/horo/info/1493 )
捜していた本があったので買う。勘定のときに宮地さんとミカコさんと少々会話。とても、うれしい話でした。腹立ちは雲散霧消。とてもハッピーな気分に。
あんまりハッピーな気分になったので、店内にいたバラタリア書房さんに挨拶するのを忘れたことに気が付いたのは、西日暮里の改札を通った後でした。ごめんなさい。
バラタリア書房さんがなんでほうろうにおられたかはこちらhttp://d.hatena.ne.jp/pansar/20060509
図解 クトゥルフ神話
ついでに発見。というか出るのは知ってたけどなんとなく買いそびれていた本。ついでに購入。これもリブロになくて(<残念!)、しかたなくジュンク堂で買った。
- 作者: 森瀬繚
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「いつまでたっても入門書しか出版されない」というのはシャーロッキアーナによく似ている。ホントはマニアむけの本は出ているのだが、入門書との乖離が甚だしすぎるのだ。この辺も両者は似ている。いや、似ていていいワケじゃないんですが。
昔の因縁、いやご縁でこの関係のお座敷がかかっているのだが、どうしようかなぁというところ。この本でだいぶ心が動いた。
私信:Sちゃんへ。どお、元気?わしをこの道に引き込んだのはあんただ。まどうておくれ。