池袋の往来座へ

家内が呼ぶので降りてみると、TVの中で米倉斉加年さんが池袋の往来座の前でご店主となにやら話していた。
日本テレビのご近所旅番組《ぶらり途中下車の旅》。そういえばこの番組今年の4/1から1時間番組になっていたんだね、知らんかった。
久しくいっていないから、これは天啓って奴ですな。行って「見ましたよ」くらいの挨拶はしなきゃなぁ。

 と、まあ、こう思ったのが6月の17日。ところがいろいろが重なって往来座に立ち寄ることができたのが、今日。21日の8時過ぎ。ネタ的には旬過ぎだけど、まあいいか。
 店に入ろうとするとポッツラ、ぽっつらと雨が降る。外の均一棚の配置はもちろん晴天時モードなので番台に声をかけてみると、ありゃご主人じゃないよ。かわいらしい女の子だよ。困っちゃったなぁ。私はこれでも人見知りだ。
おぼつかない喋りで少々雨が降ってきましたが、ひょっとして外に出してあるお品物が濡れるかもしれません。もしそうなったら本がかわいそうです。商品の状態が劣化するのはお店としても好ましいことではないと思いますが、いかがでしょう。いや、余計なお世話かもしれませんけど。スイマセン。というような意味のことを一言で言った「ポツポツきたよ、大丈夫?」。
「あ、そうですか!スイマセン、ありがとうございます!」彼女は表に飛び出していきました。あ、店番いなくなっちゃった。

 買いましたのは《新編・谷根千路地事典》。住まいの図書館出版局のこのシリーズは高価格だけれども、面白い本が多いので何冊か買っている。

新編・谷根千路地事典 (住まい学大系)

新編・谷根千路地事典 (住まい学大系)

会計のときに彼女は「これはお持ちですか?」と笑顔で不忍ブックストリートマップを示す。おお、なかなかの機転だ。こちらも笑顔で、でも謝絶。ごめんね、オジサンが持ってきたものかもしれないんだ、それ。
 話し方はキッパリさっぱり、動作は機敏、機転は利く、しかも笑顔のかわいい人だったので、気分好く帰宅。

帰宅してから、「見ましたよ」の挨拶をし損ねたことを思い出した。ああ。