不忍ブックストリートを歩く、火曜日だけど。

ここのところ不忍ブックストリートを歩いていない。
ここんとこ時間がないのがそもそも。たまに時間ができると雨が降る(ほら、5月から雨続きでさ)、時間と暇があったときには、お金がない。
金がなくったって歩くのはタダだけど、「古本を買わぬくらいなら不忍ブックストリートを歩かぬ」という池波正太郎のような覚悟があるのだよ。
でも、そろそろ限界なので谷根千の空気を吸いに、不忍ブックストリートを歩く歩く。
まずはオヨヨ書林の均一棚へ。火曜日だけど。ここは毎回のように買い物があるのだけれど、今回はあたらず。前回立ち寄ってから間が空きすぎたかなぁ。品揃えの波に乗り切れていない感じ。
ついでに店内へ。今日の店番はさんごさん。「あ、いらっしゃいませぇ」と元気な声。なんか、うれしいなぁ。店員による声掛けは万引き防止の基本動作だそうだけれど。いや、そうではないと信じたい。
うれしいついでにロバート・E・ ハワードの《スカル・フェイス》買う。ドラキュラ叢書の6巻。月報のトランシルヴァニア通信がついていたのでますますうれしい。
前回開拓した道を歩く。夕餉の匂いがする。かぼちゃのてんぷらかな?
ブーザンゴの前を通る。今日は休み。火曜日だからね。
ガッカリしながらよみせ通り。浅野にも寄りたいし、魚屋の山長のとなりの彬にも行きたいなぁ。妄想。
すずらん通りから古書ほうろうの様子を見ようと思って、ばったり鳴滝のマスターに出会う。
これでこの後の予定が決定。ここんとこ不忍ブックストリートに来ても古書ほうろうに辿り着けないのは、この方のお店に引っかかちゃうからだよなぁ。だから今日は先に古書ほうろうへ。第三火曜日だけどね。
用足し途中のマスターと一旦別れて、不忍通りへ。古書ほうろうのほうを眺める。暗い。今日は定休日。月に一度の第三火曜日だっつーの。くそう。なんでこんな日にこの通りを歩いているんだろ、おれ。
やっぱり、がっかり。必然的に鳴滝で呑む。マスターに埒もない日本酒談義をしながら楽しく過ごして、呑み過ごす。ああ、進歩なし。ついでに乗り過ごしたよ。