「暮らしと本と、不忍界隈本棚めぐり」を読んで

amanehento2006-03-03

 先日の古本市で買った『暮しの手帳』19号を読む。確か、暮れに家内の両親のところに帰省したときに表紙は見た覚えはある。なになに、「新巻鮭一尾を料理する」って?
 読んでいたら、南陀楼綾繁さんの「暮らしと本と、不忍界隈本棚めぐり」という記事があったので、驚いた。だって、『暮しの手帖』だよ!私のオッカサンの読む雑誌だよ?(私の母は“サブカル”を洗剤の商品名だと思っていた)。
でも、モノクロ写真の抑えた様子が私が子供の頃に読んだ(ということはけっこう昔の)『暮しの手帖』の雰囲気がある。そしてなんかこう、とても『暮しの手帖』っぽい、品のいい文章で(あ、からかっているんではないんです。ホントにそう思う)。
 拝読して思うのは、とてもいい記事だということ。不忍ブックストリートの意図しているかもしれないこと(わし、読解力が歪んどるんけぇ)など。重要そうなキーワード(「顔の見える本棚」、ねぇ)など、色々と腑に落ちることもあり。納得するところもあり。一箱店主の必読文献だな、これ。

 でもどうかな?私が「不忍ブックストリート」というキーワードに引っかかったのは『散歩の達人』の特集なんでして。『暮しの手帖』のこの記事のほうを読んでいたら引っかかったかどうか。これはこれで、興味ある問題です。

 念のため確認して見たら「ナンダロウアヤシゲな日々」にこの記事のことがちゃんと書いてあった。曰く「「不忍ブックストリート」から派生した記事では、ぼく自身がいちばん納得できるものになった」。なるほど。それでか。

 記事に古書ほうろうの綺麗なオネエサンのステキな写真が入っているのもグゥ。それにしてもこういうお仕事は「本と散歩が似合う街 不忍ブックストリート 公式ホームページ」で、ちゃんと紹介しておいていただかないと困るじゃないの。プンプン。例によって私だけが気が付いていないのかもしれないが(いや、たぶんそうなんだろうけど)、その可能性は捨て置く。

追記:この記事読むときにはできれば、ぜひ不忍ブックストリートマップをお供にすることをおすすめします。