なぜ“書く”のか

 何でわざわざメモやノートに“書く”のかとよくいわれます。私がPDAとかの電子ツールのかなり熱心なユーザだからでしょう。
 知的生産のある段階以降は電子テキストの状態で加工するのだから最初から電子テキスト入力してしまえば手間が省ける。
 一見正しいようですが私のおツム的には大間違いです
 知的生産のある段階以前、つまりアイデアの段階では電子ツール上で処理しない、というよりももっとアナログな方法で処理したほうが私のお脳の刺激という点では効果的だからです。ペン使ったほうがアイデアの出がいいしとんでもないアイデアが出てくるのですな。
 ピアニストはボケないっていうじゃないですか。両手の操作によって脳が広く刺激されるから。だからペンなどで書くよりもキーを打つほうが刺激になるというのロジックをどこかで目にしましたが私これに疑問を持っています。手から刺激される脳の部位とか刺激のされ方はキーボードを使う場合と筆やペンを使う場合で大きく異なるのではないか、と。
 ですから一方に偏らせることなく、ペンとキー両方を併用することによって大いに刺激されようというのです。

 本当のところは、字を忘れないようにするためと、これ以上字を下手にしないためです。