転記作業

 私の場合は転記作業は夕食後に家人と茶を呑んでいるときに行っています。アイデアは人に聞かせるのが大事と樋口健夫先生もおっしゃっていますからね。家人が私の愚にもつかないアイデアを辛抱強く聞いてくれるので感謝しています。
 転記の作業がむだではないかとも指摘されることもあります。樋口先生は統合ノートに直接書いておられます。ただ誰でもそうしなければならないわけではもちろんありません。
 アイデアが湧くのは「馬上、枕上、厠上」だそうですが私の場合、揺れる通勤電車と会社の“個室”なのです(失礼!)。ノート、広げていられないのです。
 それに単なる機械的物理的な転記であれば無駄かもしれませんが、転記していると関連した発想がしばしばわいてきます。

 転記処理が終わったダイヤメモのページには薄く斜めに赤鉛筆で斜線を入れて始末します。これは昔ガードナーの小説で読んだやり方でなんとなくカッコいいので、マネしています。
 走りがきの本当に不要なものはちぎって捨ててしまいますが、ほとんどとっておきます。メモ帳自体ももちろん捨てません。たまに読み返してみると新たな発想が出てくるきっかけになります。