ブーザンゴに入れあげるのは
下のほうで知人に質問されたんですが、なかなか答えるに難しい問いです。
そりゃあ、そうでしょうねぇ。こんな風に入れあげるのは傍目には奇異に写るでしょうしブーザンゴさんだってあるいはイイ迷惑でしょう。
私が所用で谷根千に通い始めた頃がちょうどブーザンゴの開店準備が始まった頃だったんだと思います。
その所用ってヤツでご当地のワカランチンにイジメられて凹んでおりましてね、当時。どこでもそうなんでしょうが、新規のものあるいは新奇のものはある種のゲンジューミンにはスンナリとは受け入れられないわけで。まあ、つまらない苦労をしておったんです。
そんなときでしたよ。ブーザンゴの改装してるとこに出会ったのは。
この店は谷根千の界隈ではニューカマーなんだろうなぁ。新参者で苦労しなきゃいいけどなぁと、一方的に思ったわけです。
いや、ほんとのとこは知りませんよ。主人のおニイさんは実は昔っからの住民とか実は前の店を親から引き継いだ若旦那だとかいうのかもしれません。
そおかもしれない、そおでないかもしれない。ゲンジツはどうであろうとも、私はそう思ったんでして。このあたりが思い込みの思い込みたるゆえんです。当時の私の凹みようが判るというものです。
ただ、少なくとも店は新しい。
これから谷根千なんてキビシイところで地歩を築かなきゃあいけないお店です。そう思うと(一方的にだろうがなんだろうが)、感じるじゃないのさ、シンパシーってのを。
まあ、そんなのがブーザンゴに入れあげることになるキッカケみたいなものです。カッコウ付けて説明すると、こうなると。
キッカケは切っ掛けですので、シンパシーとかは別にしても、今や私はブーザンゴを大いに気に入っています。