一箱の本を妄想選書する
本棚と家の中にいくつかある本の山脈を思い浮かべながら思案する。
「どれを売ろうかしら?」
いや、一箱古本市に受かるどころじゃない、申し込みもまだ始まらないのにこんなことを考えるのはどうかしているかも知れないが、いいじゃないか。私の妄想だもの。
それに準備をしておくことはちっとも不都合じゃない。何しろ私は勤め人。実作業に割ける時間は乏しいのだ。
それに一箱古本市が駄目なら、ほかもあるさ。 ‥‥あるのか?
ダブり本ともう読まないであろう本ということで、あれこれ考える。
- レオ・マレはダブりがあるから、出しましょう。
- 詩集もダブりがあるから、出しましょう。
- 洋酒マメ天国もダブりがあるから、出しましょう。端本だけどね。
- ミステリもそこそこ面白がってくれる人がありそうなものを出しましょう。
- 本読みに笑ってもらえるような児童書も出しましょう。私はもう十分に楽しんだから。
こんな風に40冊か50冊選んで、その中から箱に詰める20冊か30冊を選ぶことになる。往来堂書店でいうところの棚を編集するということですね。なんかワクワクします。