アイデアマラソンがユニークな点

 アイデアマラソンが根本的にユニークなのは、テーマとアイデアの順番。
 マンダラートにしてもほかの技術にしても具体的なテーマがあって、そこに向かってアイデアを出してゆきます。大概の発想法は、そういう順序です。
アイデアマラソンは断片的発想を集積していって、そのなかからテーマを掘り出すという順序です。逆なのですね、一見。

 この方法は板倉元先生が《考える技術書く技術》のなかで似たことを書いてあられました。板倉先生の場合は思いつきやキーワードを書いた5×3版カードをポツリポツリと溜めていって、あるテーマに関するカードが100枚程度たまると一冊の本を書くことができるというような意味のことを仰っておられました。
 多分板倉先生でもあるテーマのカードが100枚たまるまでには関係ないカードが5000枚や10000枚できているでしょう。もちろんそれらはほとんど無駄にならないと思いますが。私のような凡俗の場合は無駄カードがものすごく多いはずです。
 プロの学者や物書きならそんな感じなのでしょうが凡人の私ではもっとたくさんカードを書く=アイデアを出す必要があるのだと思います。でもカード=アイデアがたまれば何か本を書ける可能性も増えるでしょう。継続はチカラなりです。